この記事について
| ネタバレ | あり。テラフォーミング失敗の真相とエリシウム編の入口に触れます。具体的な結末はエリシウム編のあらすじに分けてあります |
|---|---|
| 情報源 | ゲームの内部データにある会話テキストと、拾えるメモの文面 |
| 対象バージョン | Steam ビルド 25621870(v3.0.30 Week 252) |
| 訳語 | PlayersVillage の日本語化パッチの訳に合わせています |
『Icarus』は、探索と建築のサバイバルが中心のゲームです。それでも会話やメモを読み込むと、地球の組織が何をしようとしてこの惑星に人を送り込んだのかが、少しずつ見えてきます。この記事では、物語に出てくる組織と、その関係を整理します。
登場人物ごとの流れは別の記事に分けました。ここでは「誰が何をした組織なのか」だけを押さえます。
舞台はUDAが開発する惑星
プレイヤーは「プロスペクター」と呼ばれ、統一開発機構(UDA)の仕事で惑星に降ります。UDAはこの惑星のテラフォーミングを進めてきた組織で、ミッションの依頼主でもあります。
ところがテラフォーミングは失敗しました。衛星を回収するミッションのブリーフィングには、失敗後にUDAがバイオ衛星を停止して撤収し、その衛星が今になって落ちてくる、という説明があります。積み荷は世界を作り変えるための酵素です。UDAは、ほかの勢力に拾われる前に回収してほしいと依頼してきます。
失敗は仕組まれていた
物語の大きな転換点は、エリシウムの地下研究所で見つかる文書です。「最高機密」と書かれたUDAの報告書は、惑星指定名「WOLF-1061ca」のテラフォーミングが98%の確率で成功する見込みだと述べています。
問題は、成功すると「エキゾチック」と呼ばれる物質の鉱床が消えてしまう点です。報告書は、その価値を数千兆ドル規模と見積もり、UDAは「もっともらしい失敗」を演出して鉱床を温存することを検討すべきだ、と勧めています。結びは「一部の富は、感傷のために手放すにはあまりに巨大すぎる」という一文です。
この文書を見た登場人物たちは、失敗が事故ではなく妨害だったと理解します。会話では「目的はエキゾチックだった」とはっきり言葉になります。
主な組織
UDA(統一開発機構)
惑星開発の元締めです。メモには「UDAなんかクソくらえ」と給料への不満を書き殴ったものがあり、現場の人間には好かれていません。ゲーム内では、この星から出る唯一の手段を握っているのもUDAです。
グループ15(G15)
UDAの内部にある組織です。軌道レーザーを運用し、エリシウム地区全体を「ブラックゾーン」に指定して独占していました。エリシウム編の会話では、グループ15が「イカロス人虐殺」を隠していたことが前提になっています。
プロメテウスでの発見の後、ソルは証拠を保険としてサーバーに預けていました。グループ15の誰かがそのデータに手を出した途端、データはほぼすべての報道機関へ送られる仕掛けになっていた、と会話で説明されます。地球では暴動が起き、UDAはグループを解体して大規模な査問を始めました。
TPS(人民シンジケート)
もとは労働条件や賃金に抗議する労働者の集まりで、労働組合のようなものだったと会話で語られます。企業とUDAに強く弾圧され、死者も出て、一部が過激化しました。のちにテロ組織に指定されています。
イカロス人虐殺のニュースが出ると、TPSの宣伝が軌道上でも地球でも広まり、プロスペクターの中からも離反してエキゾチックを盗む者が出ました。ただし、誰がTPSなのかは見分けにくく、悪人ばかりではない、とも語られます。
ゲームで出会うTPSの下っ端のメモは、愚痴だらけです。配給が遅い、食事がまずい、「革命と呼ばれるが、ゆっくりした崩壊のようだ」。敵として倒す相手でも、同じ被害者の顔をしています。
ACS と ノレックス社
ACSは、エリシウム編で仲間になるセオの出身元です。UDAが彼をACSから「強制雇用」した、と調査隊のメモに書かれています。会話の中でセオは元軍人とされています。
ノレックス社は、新種の生物に目を付ける企業としてメモに出てきます。氷床の前哨基地のメモにも、ガルガニュータンの研究記録にも名前があります。詳しい関係はメモ同士を並べて読むとわかるので、拾えるメモの読み解きにまとめました。
酵素実験もUDAの指令だった
プロメテウスの研究施設に残された指令書には、余剰のテラフォーミング酵素が、持ち込まれた種や進化した種に何をもたらすかを調べるよう書かれています。用途は「人体強化」と、「会社」のための兵器転用の可能性の調査です。
別のメモでは、ヴィシッドやコロンビアマンモスに酵素を接合した実験が「被験体として不適格」と記録され、下の余白に「ウーリー種なら安定した環境を提供できる可能性がある」と走り書きされています。酵素が生物に何をするのかを、研究者の目線で書いた記録です。
物語を追うときの目安
拾えるメモは、場所やミッションごとに用意されています。会話は音声付きで、ミッションの進行に合わせて流れます。メモは場所の雰囲気を、会話は大筋を支えているので、どちらか片方だけでは全体が見えません。
とくにエリシウムの6つのミッションは、1本の物語としてつながっています。ここから先はエリシウム編のあらすじで、登場人物と結末まで書いています。ゲームを遊ぶ前の人は、読まずに進むのをおすすめします。
アイテムの入手方法や作り方はアイテム・レシピ一覧、ゲームの基本情報は『Icarus』のページにあります。
