この記事について
| ネタバレ | あり。ゲーム内で拾える日誌や書き置きの内容を、年ごとに並べています。物語を自分で読み解きたい人は、先に遊んでください |
|---|---|
| 情報源 | 日誌、手紙、書き置きなどのテキスト(公式の日本語)。日付は本文に書かれていたものだけを使い、書かれていない順序は推測しません |
| 暦 | 日付は「D.A.」という暦で書かれています。この記事で読んだ文章には、D.A. の意味の説明は出てきません |
| 対象バージョン | Steam ビルド 23966345(2026年7月13日更新) |
ゲームの時点より前の話を、日付のある記録から追います。中心は女王パイクミードの子どもたちと、彼らを取り巻く人々です。世界の前提は世界観ガイド、固有名詞の意味は用語集を見てください。
女王パイクミードの三人の子
パイクミードは、かつてのエンバーヴェイルの女王です。酒宴の歌には、腕に三人の赤子を抱えた若き日の女王が歌われています。
- ゴーマンダー メルドアの国王。壁の文章では、パイクミードの息子で、レベルウッドとスプリングランドの守護者と称されています
- ヴォルゴス 「北の守護者であり、リムガードを統べる者」と呼ばれる領主。リムガードは彼が治める土地です
- ジェズミーナ オリンデルの女王。エミリーという人物との手紙が残っています
年表
| D.A. | 出来事(日誌・メモのおおよその内容) |
|---|---|
| 383年 | 夜の禁域に仕えた学者の書き置き。古き者の謎かけを解いて「天界の学者」に選ばれたが、信仰はなく好奇心からだった、と書いています |
| 482年 | パイクミード女王の地下墓所を開いたときの碑文に、この年が入っています。のちに血のバラの衛兵が「女王の死から20年以上」と書いています |
| 492年 | ミッドイヤー49日、謎の放浪者がヴォルゴスの宮廷に現れます。青い酒瓶を差し出し、古き者が隠していた「武器」だと言います。ヴォルゴスは飲み、体が宙に浮き、戦う術と理由を得たと書いています |
| 493年 | コスナー・マイヤーズが、キンドルウェイストの地下に貴重な資源があると手紙に書きます。水を探して荒野で迷ったとき、謎の放浪者の幻影に教えられたと言います |
| 496年 | メルドアの建築家が、嵐の夜に青い霧をまとった頭巾の人影を見ます。エリクサーの鉱泉の工事は、豪雨のため延期されました |
| 498年 | 酒場の主人が、放浪者から地下に眠る力の話を聞かされます。別の親は、息子が「一緒に掘ろう」と誘われたと書き、自分も同じ人影を見たと続けます。エリクサーの鉱泉は完成に近づいています |
| 500年 | 『メイルシュトローム』の建設現場の診療所の記録が残っています。三人の患者の記録に、まぶしい光と、不自然に明るい青色の目が出てきます |
| 502年 | ゴーマンダーの国で、王が庭園を自分の名に改めようとして市民の反発を受けたと、新聞が皮肉っています。同じ年、ある農夫が「すぐ芽吹く光る種」を買って植えています |
| 503年 | イヤーウェイク3日の手紙には、ヴォルゴスは放浪者の囁きに飲まれて狂った、と書かれています。イヤーフォール21日には、ヴォルゴスの軍が街に迫り、都心への門が閉ざされます |
| 505年 | ジェズミーナが、国民を連れてロングキープへ避難するキャラバンの結成を命じます。兄ヴォルゴスとの再会を恐れています |
| 506〜508年 | 錬金術師バルサザーが、被験体を眠らせたまま朽ちないよう保つ「灰の器」の実験を進めます。506年に器が壊れ、507年に成功し、508年に鍛冶屋が最初の志願者として入ります |
| 507年 | キャラバンが南と北に分かれます。南はジェズミーナ、北はサイラス司令官が率います。南の一行は、赤い斑点のある毛皮をまとった者たちに襲われます |
| 508年 | ジェズミーナ一行が、ロングキープを見渡せる場所に着きます。サイラス司令官は、北のキャラバンの記録を書いています |
| 512年 | 灰の地下室を守る「キャプテンの日誌」。署名はありませんが、キャプテン・アークライトのものと見られます。「古き者の一人」が最も強い戦士たちと密室へ消え、砦は襲撃者に包囲されます。橋を落として守りを固めましたが、飢えが始まっています |
放浪者と鉱泉
年表を縦に見ると、謎の放浪者に関わる記録が目立ちます。492年にはヴォルゴスに酒瓶を渡し、493年には手紙の中で、水を探す男に地下の話を教えています。496年と498年には、青い霧をまとう人影を見たという証言が続きます。
エリクサーの鉱泉の設計図は、旅人が提出したものだったと、ヴォルゴスのメモにあります。ヴォルゴスのメモ自体は旅人の名を書いていませんが、工事の作業員の書き置きには、計画を手伝いに来た旅人について「皆が彼を謎の放浪者と呼ぶ理由が分かった」とはっきり書かれています。設計図を持ち込んだ旅人は、謎の放浪者と同じ人物です。
鉱泉の工事が始まってから、不調や異変を書いた記録も多く残ります。アルバネヴ山頂の工事を書いたメモでは、地面がよく揺れ、雪が灰色になったとあります。鉱泉とシュラウドの関係は、ゲーム内の説明に「シュラウドはエンバーヴェイル各地のエリクサーの鉱泉から湧き出ている」と書かれています。501年のバルサザーの書き置きも、鉱泉を掘って初めてエリクサーを蒸留したことで「眠れる病」を起こしてしまった、と記しています。
ゴーマンダーとヴォルゴス
ヴォルゴスのメモは、兄弟からの招待を罠かもしれないと疑い、古き者を「ペテン師」と呼んで不信をあらわにしています。別のメモでは、ゴーマンダーを「愚かな老いぼれ」と呼んでいます。ゴーマンダーの国の新聞は、王がパイクミードの流域へ手を出したことを、母の寵愛を求める行いと皮肉ります。
対立は503年に戦いになります。ヴォルゴスの軍が街を襲い、貧しい人々は門の外に閉め出されます。包囲された街で書かれた走り書きには、霧のようなベールと青い光が空に見えたとあります。別の書き手は、船を借りて逃げればよかったと悔やんでいます。
ジェズミーナの旅
ジェズミーナの手紙は、年表の中で最も人柄が伝わる記録です。母の冠を思い、兄の鎧をまとった手の重みを思い出して眠れなくなる夜があります。それでも、ロングキープへ向かうキャラバンを率い、不安な人々を励まし続けます。
ヴェイルウォーター盆地を歩く手紙の年は、書かれていません。古き者の光で幻視を見たこと、岸の向こうに灰の器を置かなければならないと感じたことが出てきます。しかし、ドラクの一族が戻ってきたと知って、灰の器を置くことをためらう文面もあります。日付のない手紙のひとつは、エミリーへの約束の言葉で結ばれています。
エミリーからの手紙は恋文です。ジェズミーナが古き者のお告げで、皆が眠っている間に旅立つと知って、傍にいてほしいと訴えています。ジェズミーナ宛てのレシピ付きの手紙もあります。書き手の名前はありません。
血のバラの衛兵
血のバラの衛兵は、女王と王族の血を守ると誓った人々です。英語の原文では、女王の死から20年以上が過ぎても誓いに縛られる仲間の多くは、肩書きを失うのを恐れてヴォルゴスに刃を向けようとしません。血のバラは見て見ぬふりを拒んだため「異端」と呼ばれ、「無関心にどんな誇りがあるのか」と言い切って、島を追われました。なお、ゲーム内の日本語訳は誤訳とみられ、原文とは意味が違って読めます。最後の記録を書いた衛兵セリアは、妹たちを失い、「真の女王と再会した」と結んでいます。
読んで分かること、分からないこと
放浪者が何者なのか、なぜ鉱泉を掘らせたのか、灰の器が何を守っているのか。鉱泉からシュラウドが湧き出たことは書かれていますが、これらの答えは、日付のある記録を並べても確定しません。ゲームを進めて出会う場面や、各地のオベリスクで語られる部分は、この記事では扱っていません。

