この記事について
| ネタバレ | 軽め。ドラクの神話と暮らしの紹介が中心で、ボス戦などの内容には触れていません |
|---|---|
| 情報源 | ドラクの神話、碑文、書き置き、研究者の分析メモなどのテキスト(公式の日本語)。文章は要約で、短い引用だけを使っています |
| 対象バージョン | Steam ビルド 23966345(2026年7月13日更新) |
| 読み方 | 固有名詞はゲーム内の日本語表記に合わせています。表記の確認は用語集で |
『Enshrouded』には、人間のほかに、竜に似た姿の種族ドラクが登場します。敵として出会うだけでは分かりませんが、ゲーム内の碑文や書き置きを集めると、独自の創世神話と部族の対立が見えてきます。この記事では、ドラクの神話と部族を整理します。
一族の母ヴェツター
ドラクの神話は、何もない世界から始まります。風も水も止まった大地に、そよ風が生まれ、稲妻と雷の嵐雲が空を覆いました。その心臓部から真紅の血が滝のように降り、血の海は原始のスープになります。そこから生まれた最初のドラクが、一族の母ヴェツターです。
ヴェツターは一人で世界を治めましたが、寂しさを感じ、領地と血を分けることにします。星空の下で100個の卵を産み、生まれた幼生たちが自ら殻を破るのを見守りました。最も弱い者を強い者の糧とし、永遠の血の嵐を起こした、と神話は語ります。
死後の国アークモルゴと、四柱の神
最も偉大なドラクだけが、死後に嵐を越えてアークモルゴへ降り立てるとされています。ヴェツターの子孫は、皆その栄光を目指します。神話では、アークモルゴに至った四人が、それぞれの一族の神になります。
- マーフィズ(海) 岩だらけの岸で孵り、波に魅了された。遠い岸まで航海して種を蒔こうと考え、嵐の背後に隠れていた列島を見つける。三叉の槍を掲げて嵐に決闘を挑み、雷に打たれた。彼の一族トゥ・ドラクマーは無事に列島へ着いた
- フィラジュ(火山) 兄が波に左右されることを嫌い、山の中心を目指した。鱗が石炭のように固くなり、皮膚は太陽のように光ったという。山頂で一族の名「ドラクフィア」を叫ぶと、琥珀色の光に飲まれた
- アリスター(空) 琥珀の噴流の夜に孵り、フィラジュの最後を見て、炎ではなく高みを目指した。鳥やハゲワシ、ドラゴンを狩り、ブラッドマザーの精霊から翼を授かり、ドラクアリ一族を率いた。太陽へ飛び立ち、羽が地上に降り注いだ
- ダルスール(大地) 空から降る羽を見て、空より広い大地を制圧しようと考えた。粘土と石で神殿を築き、多くのドラクが命を落とした。得意の演説の最中に大地が裂け、記念像ごと瓦礫に埋もれる。アークモルゴが彼を連れ去った
四つの部族
ヴェイルウォーター盆地には、ドラクの碑文を調べた研究者の分析メモがあります。それによると、ドラクは同じ言語の祖型と体格を持ちながら、自分たちを一つの種族とは見なしていません。信奉する聖像や賢者、戦争の英雄の違いが、部族の名前のもとになっています。
- ドラクダル ダルスールを崇拝する。いまは沖合の群島をめぐり、ドラクマーと争っている。ヴェイルウォーター盆地から追われたあとに始まった争いとみられる
- ドラクマー マーフィズの信奉者
- ドラクアリ アリスターの信奉者
- ドラクフィア フィラジュの信奉者
同じメモは、新しい地層から出た文書ほど構造が単純で、語彙が減っている、とも書いています。研究者は、部族同士の対立と閉じた婚姻が言語の衰えの原因ではないかと推測し、さらにドラクは人間の発明を弱さの証と見ているようだ、とも述べています。いずれも研究者本人が「さらなる研究が必要」と書く、仮説の段階の内容です。
ドラクが見る古き者と人間
ドラクの語りでは、古き者は「アークモルゴから降りた神々の使い」です。新しい神を決めるために来たのだと、ドラクは信じていました。ところが神々は人間を選んだ。ドラクはこれを愚かだと嘆き、人間は機械やまやかしを使って戦いに勝ったのだと語ります。
人間の焔が弱まった今こそ、立ち上がる時だと呼びかけるのが、ドラクダルの語りの核です。古の尖塔については、空へ伸びる光の道で、アークモルゴへ続くものだと考えています。光の台座がうまく動かないことに、苛立つ書き置きもあります。
ドラクがシュラウドに侵された船と出会う書き置きでは、人間、あるいはかつて人間だったものの中で光る心臓が脈打つのを見て、古き者は誤った英雄を選んだと断じています。
トーテムと死生観
ドラクは誇りを持って死んだ者の爪、鱗、血をトーテムに収めます。ドラクダルの族長は木のトーテム、ヒドラクダルは石のトーテムになる、と書き置きにあります。トーテムになった者は、冥界でダルスールに加わるとされます。逆に、恥を抱いて死んだ者は、名も冥界もなく、ただ忘れ去られます。
ドラクの暮らしのひとこま
神話の重い話ばかりではありません。ドラクの酒場のメニューや、孵化場の記録も拾えます。
- メニューには、海藻のピュレをココナッツウォーターで割った「ドラクジュルリ」、ショウガとワーム入りの泥水「ブクブク」、バナナミルクとハチミツにカリカリのミツバチを載せた「トロッとチクッと」などが並びます
- 孵化場の監督官の手記には、灯りに使うワスレグサが足りないと書かれています。ドラクリングは、その炎のような輝きを地平線の太陽と思って、卵から出たくなるのだそうです。クラスールが卵を割りに来る前に孵ってほしい、とも
- 別の書き置きでは、カピバラの幼体を丸呑みにする宴の中で、族長の座をめぐる争いが語られます
ドラクの話は、人間の王国の歴史ともつながっています。ジェズミーナがヴェイルウォーター盆地を旅するとき、ドラクの戦士たちが彼女の仲間の古き者たちを、神の使いとして崇めたと書かれています。詳しくはパイクミード王家の年表で読めます。

